「海外に、永住したい」

 海外で経営者としてビジネスをする。それが長岡の夢である。2歳から12歳までアメリカ・ロサンゼルスで過ごした彼にとって、幼い頃から地域の人々がいつも温かく接してくれたことがずっと心に残っていた。「いつかこの人たちに恩返しがしたい」。長岡はそう思っていた。海外に住む現地の人々に貢献したい。そのために海外に永住する。「駐在員とかではなく、海外の経営者になればできるかな、と。最初はそういった考えからでした」。

「自分のやりたいことを発信できる仕事がしたい」

  海外に住む現地の人々に貢献するにはどうしたらいいのか。高校時代、長岡は考えた末、通訳という仕事が頭に浮かんだ。そして実際に通訳者に会い、話を聞いた。仕事の面白さ・楽しさを知った。しかし、同時に、漠然と自分がやりたいことではないと感じた。「もっと自分の意見が言える仕事がいいと思ったんです」。
 大学に入学した長岡は、教員の仕事に興味を持つ。1年の春休みにCSSの先輩から、「何かに挑戦しなさい」と言われた。長岡はこの一言をきっかけに、イギリス・マンチェスターの小学校で2ヶ月間、教員のインターンシップに挑戦する。でも、やっぱり、自分がやりたい仕事ではなかった。もっと色んな人たちと関われる仕事がしたいと思った。

「毎回の授業が、クラブの全国大会の決勝だと思って行きなさい」

 勉強で結果が出せなかった高校時代を振り返り、長岡は1年の後期からGLC(グローバルリーダーカレッジ)に参加する。このGLCのメンターとの出会いが長岡を変えた。 留学には絶対に行きたかった。残寮生や大学祭実行委員もやりたい。長岡には挑戦したいことがたくさんあった。しかし、やりたいことはあっても、何からしたら良いのかわからなかった。そんな長岡は勉強に集中できずにいた。授業は楽しかったが、コツコツ勉強することが苦手だった。
 ある時、メンターが長岡にかけた言葉は厳しかった。「大学で何がしたいの?」、「優先順位つけるのが甘いんじゃないの?」、「長岡くんは、授業に向かう姿勢が甘い。毎回の授業を、クラブの全国大会の決勝だと思って行きなさい」。メンターの目は真剣だった。何も言葉を返せず何度も泣いた。 「全部に100%コミットしよう!」そこから長岡は変わった。周りが休憩していても、一人黙々と机に向かった。「決勝大会中だから休めない」。自転車に乗っている時も英語、歩いている時も英語。毎日、英語の勉強に7時間確保した。とにかく必死に食らいついた。2年になり、寮の1年生をサポートする残寮生としての活動にも力を注いだ。こうして諸活動と両立しながら勉強し続けた結果、香港大学への交換留学を勝ち取ることができた。「自分は他の人と比べて両立やタイムマネジメントが全然できない。でも、できない自分なりに壁にぶつかりながらも、諦めないでチャレンジし続けた。そうすれば少しずつ進んでいくことができると学んだんです」。

「ビジネスの楽しさを検証したい」

 経済学を学んでいくうちに、ビジネスの楽しさに気づいた。その楽しさを検証するため、長岡は3年次の8月から香港大学へと渡った。香港で出会った現地の人々は長岡を快く迎えてくれた。幼少期に出会ったロサンゼルスの人々と重なって見えた。香港で過ごせば過ごすほど、「海外でビジネスがしたい」という思いが強くなった。 自分の創意工夫次第で課題を解決することが、自分のやりたいことだと感じた。
 帰国した長岡は、集中的に就活対策を行う就活合宿に参加した。就活合宿に来ていた商社勤務の卒業生が、長岡に言った。「商社は、民間外交だ」―「自分のやりたいことはこれだ!」海外の経営者になるめには、「海外に行く機会がある」、「様々な業界と関わることができる」、「自分のビジネスを立ち上げる力をつける」。これらを実現できるのは、総合商社だ―。

自分の隣には、いつも共に戦う仲間がいた。だから頑張れた。

 そこから長岡の就職活動が始まった。しかし総合商社への道のりは決して平坦なものではなかった。面接にすら呼んでもらえない日が続いた。ようやく進んだ面接でも、結果は散々だった。就活をやめようと思ったこともあった。でも、いつも長岡の隣には、就活合宿の仲間がいた。彼らは諦めなかった。自分よりも頑張っていた。本気だった。「一緒に頑張ろうよ!」―「自分も本気でやろう!」。長岡は20人の卒業生のもとへ足を運んだ。皆がいたから頑張れた。
 気づけば皆で作成した卒業生訪問の記録は、100枚になっていた。そして長岡は、総合商社の内定を勝ち取ることができたのであった。「彼らがいなかったら、就活は続いてなかったですね」。今、長岡は、「海外の経営者になる」という夢への第一歩を踏み出した。

長岡幸一の4年間

1.入学

「海外で働きたい」「英語を使って仕事をしたい」との思いで、創価大学に入学しました。

2.キャリアデザイン基礎受講1

以前から海外で働きたいとのこだわりが強かったものの、先輩との面談を通し、「本当に海外でやりたいことは何か」を考えるようになりました。

1学部1年生(看護学部、国際教養学部は除く)を対象とした後期のキャリア科目。授業の中で2回のCSSとの面談があり、キャリアを深めていく。

3. GLC(グローバルリーダーカレッジ)2

DREAMGATE

いかなる時でも、自分のことを思い、本気でぶつかってきてくださるメンターとの出会いがありました。この出会いが、何事にも「本気で挑戦する」自分へと変えてくれました。

2GLC(グローバルリーダーカレッジ)は、「Global」「Leader」の二つをキーワードに、社会を牽引する人財を育成するためのキャリアセンター主催の課外講座。

4. MIP(マンチェスターインターンシップ)

DREAMGATE

イギリス・マンチェスターの小学校で教師のインターンシップに挑戦しました。実際に教師の仕事を体験し、子供だけではなく、より多くの人をサポートできる仕事に就きたいと思うようになりました。

5.香港大学への交換留学

DREAMGATE

7時間の英語の勉強続け、香港大学への交換留学を勝ち取りました。ビジネスを専攻し、学ぶ中で、自分の創意工夫で課題解決ができるビジネスの面白さに惹かれていきました。

6.香港で活躍する経営者との出会い

香港では多くの人との出会いがありました。なかでも、現地で働く経営者の方の姿を通し、大変そうだけれども、「海外で日本人としてビジネスをやりたい」と思うようになりました。

7. 総合商社で勤務している卒業生との出会い

「商社は民間外交だ」との卒業生の話を聞き、「自分のやりたいことはこれだ」と直感的に感じました。

8. 内定

総合商社より内定をいただきました。

9. CSS (キャリアサポートスタッフ)3活動

大学建設のため、1、2年生のキャリアサポートに全力を注ぎました。

3CSS(キャリアサポートスタッフ)は進路が決まった4年生のグループで、主に1、2年生のキャリアサポートを行う。

10.卒業

創価大学だからこそ、自分が本当にやりたい事や将来の夢について本気で考える事ができました。卒業後は後に続く後輩達の為に、恩返しの思いで頑張ります!